SDGs(エスディージーズ)というワードを昨今、耳にすることが多くなったのではないだろうか。
「暖かい家」と「SDGs」との関連について触れる前に、今回はまず「SDGsとは何?」という部分からおさえていきたい。
SDGs(=Sustainable Development GOALS)とは。
2015年9月、ニューヨーク国連本部において「国連持続可能な開発サミット」が開催された。
150を超える加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として採択されたのが、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」である。
このアジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標がかかげられており、この目標が、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」である。
国連に加盟するすべての国は、2015年から2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための諸目標を達成すべく力を尽くすことを約束している。
SDGsの日本における認知度は、ここ一年で大きく向上!
2019年9月「世界経済フォーラム」が28カ国の16~74歳の約2万人を対象に「SDGsをどの程度知っているか?」という調査を行い、その結果を公表している。
それによると、日本は「よく知っている」・「ある程度知っている」と答えた割合が8%と、調査対象の国々の中では最下位という結果だった。
※画像/世界経済フォーラムWebサイトより
世界でも認知度の低さが際立っていた日本だが、ここ1年で大きくその認知度が向上してきている。
「電通」の調べによると、2019年4月の調査と2020年4月の調査結果の比較において、
SDGsという言葉の認知度は、全体で16%から13.1ポイント上昇して29.1%に。
性・年代別で見ると、男性10代が28.9%から55.1%に26.2ポイント上昇。女性20代が9.3%から22.4ポイントアップの31.7%へと、とくに若い世代の急激な認知の高まりが示されている。
教育現場におけるSDGsの啓蒙が奏功している証であろう。
※調査結果/電通Webサイト内「Team SDGs」のリリース情報より
2020年1月には、SDGs達成のための「行動の10年」がスタートしており、2030年までの達成に向けて、取り組みのスピードと規模を拡大する動きが世界的に求められている。
まだまだ出遅れ気味の日本ではあるが、これから様々な業界で加速度的に取組みが強化されてくるのは必至だ。
これまで以上に“SDGs”に関する話題にアンテナを張り、注目していきたい。
次回は「暖かな住まいづくり」がSDGsの達成にどのように貢献できるのかについて紹介する。