住まいと健康

Health

「健康寿命」を縮める原因は何?

「平均寿命」よりも「健康寿命」が約10年短い日本。
自分や家族の幸せのためには、
病気や寝たきりで過ごす「不健康な期間」を、できるだけ短くすることが大切だ。
そこで今回は、「健康寿命」を縮めてしまう「不健康な期間」の原因について考えてみた。

 

「寿命」と「健康に過ごせる期間」の差は約10年!?
「平均寿命」に対して最近よく耳にするのが「健康寿命」。
これは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を意味する。
つまり、「平均寿命」から「健康寿命」を差し引いた期間は
病気で入院したり、ひどい場合は寝たきりになったりしてしまう「不健康な期間」ということ。
実は日本では、この「不健康な期間」が平均で10年近くあることが分かっているのだ。

 

要介護の主な原因は「認知症」と「脳卒中」
「不健康な期間」を過ごす人のほとんどは、介護が必要な状態だ。
要介護になる原因は様々だが、主な原因は「認知症」と「脳卒中」。
最も重度な要介護5の場合、原因の約3割を「脳卒中」が占めており、
発症した場合はとても深刻である。

 

「高血圧」は「脳卒中」のリスクを高める危険因子!
「脳卒中」とはどんな病気なのだろうか?
実は「脳卒中」にはいくつかの種類がある。
大きくは、脳の血管が詰まるタイプの「脳梗塞」と、
脳の血管が破れて出血するタイプの「脳出血」や「くも膜下出血」の3つに分けられる。

 

では脳卒中はなぜ起こるのだろうか?
糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、大量飲酒など原因はいろいろあるが、
最大の危険因子は「高血圧」。
まずはこれを防ぐことが、要介護状態になってしまう「不健康な期間」を縮めることになり、
「健康寿命」を延ばすことにつながるのだ。

 

今回、脳卒中の危険因子として「高血圧」が挙がったが、
実は「血圧」と「家」には密接な関係がある。
次回はその関係性について触れていく。

次回あたたかい住まいと血圧の関係