1年のうち、最も死亡者数が増えるのが冬。
しかも、温暖な気候の県の方が冬の死亡増加率が高いのだ。
それはなぜなのか?原因を知り、寒い冬を健康に過ごすヒントを探るため、
前編では冬季死亡増加率のデータを分析していく。
「季節」と「気候」と「死亡者数」の関係とは?
寒さが厳しい冬は、1年の中で最も死亡者数が増える季節。
厚生労働省の人口動態統計によると、
平成29年の場合、年間死亡者数の約3割が、12月~2月に集中している。
そして、冬季の死亡増加率を都道府県別に見てみると、
意外にも寒さが厳しいはずの北海道は、東北よりも冬季死亡増加率が低いことが分かる。
その秘密は、実は「住宅」にあるのだ。
寒さが厳しい北海道の住まいは、高気密高断熱が一般的。
ところが東北地方やその他の地域では、北海道ほど高気密高断熱住宅が普及していないのだ。
ではなぜ、冬季死亡増加率の数値に「住宅」が関係してくるのか?
次回、後編ではその理由について考えていく。