今月から、(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク、通称:MELONさんとのコラボレーション記事がスタートします。MELONは宮城県に拠点を置く環境団体で、省エネルギーな暮らしのアドバイスを行う『うちエコ診断』も実施しています。この記事は、うちエコ診断士のノウハウをもとに、無理のない省エネな暮らし方をご紹介いただく企画です。
ぜひ最後までご覧ください!
住まい方を工夫することで、おさいふにも地球にもやさしい省エネになります。
省エネは二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながります。
ですが、省エネといっても何をすればいいかピンとこない方も多いかもしれません。
そこで、(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)のうちエコ診断士※と一緒にできることからはじめてみませんか?
※うちエコ診断士:環境省の「うちエコ診断ソフト」を活用し、各家庭の光熱費やCO2排出量を「見える化」し、各家庭の住まい方やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスや提案を行うことができる、環境省認定の公的資格です。
お風呂の省エネでエネルギーコストを節約
家庭からのCO2排出量を用途別にみると、自家用車を除いた場合、給湯が全体の24.8%で、およそ1/4を占めています。そこで、今回は、給湯・節水について、まずは、使い方の工夫からご紹介します。
お風呂での工夫
1.シャワーの使用時間を意識する!
シャワーは人により使い方が大きく異なり、1回30分以上使用する人もいますが、平均は5分程度です。身体を流し終えたらすぐ止める、石けんで洗っている間は止めるなど使う時間を意識すると効果的です。ちなみに、シャワーを20分(10L/分)使うと、浴槽1杯(200リットル)に相当します。
シャワーのエネルギー消費は大きいので、少し止めるだけでも大きな削減になります。
2.お湯を少なめにして半身浴
半身浴をすることで、浴槽にためるお湯の量が減り、給湯のために利用するエネルギーが削減できます。首まで浸かるより、半身浴でゆっくり入る方が、心臓への負担も小さくなります。
3.家族が続けて入り追い炊きをしない
追い炊きでは、お風呂のお湯を一度外に出し、給湯器まで送る必要があるため、その間に冷えてしまい、より多くのエネルギーが必要となります。続けて入ることは大きな削減になります。2時間以上あく場合は、自動保温はせず、次の人が入る直前に沸かし直しましょう。
4.灯油の給湯器はお湯を使わない時には切る
灯油の給湯器では、お湯がすぐ出るように待機している状態では、点火部を常時温めていることがあり、エネルギーのロスになります。お風呂からあがった時、あまり使わない時間帯などはボイラーを切っておくことで省エネになります。
5.シャワーを節水シャワーヘッドに取り替える
節水シャワーヘッドは、2,000円くらいから販売されており、ホームセンターなどでも購入することができます。自分で取り替えることが可能で、大幅な節水効果があります。 手元でお湯が止められるタイプもあります。
給湯器を知って、かしこく省エネ
給湯器には様々なタイプがあります。
導入を比較する際は、サイズや設置工事等も確認する必要はありますが、大きくわけると以下のような分類となります。
<省エネ型給湯器の例>
熱源 | 商品名 | 省エネ技術 | 概要 |
電気 | エコキュート | ヒートポンプ | 屋外の空気の熱を利用してお湯を作る。エアコンと同じ仕組み。 |
灯油 | エコフィール | 潜熱回収型 | 今まで捨てられていた排気熱を回収することにより、エネルギーロスを削減し、高効率でお湯を沸かす給湯器。 |
ガス | エコジョーズ | ||
ガス | エネファーム | 燃料電池 | 都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気をつくり出す。このとき発生する熱でお湯を沸かす。 |
太陽熱 | ― | 太陽熱の利用 | 太陽の熱で温水を作る。屋根の上にタンク一体で設置する「自然循環式」と地上に貯湯タンクを設置する「強制循環式」とがある。 |
今日から気軽に始められることや興味がわいたことから、無理せずにやってみるのはいかがでしょうか。
記事協力:(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
MELONは、宮城県に拠点をおく設立30周年の環境団体です。